三十年間の改革開放は大陸経済の目覚しい飛躍をもたらし、民営経済の緩和後はビジネスマン育成のためのMBA教育が成長した。上海交通大学EMBA部門中心の主任である過聚栄氏は、「企業責任者たちが、EMBAの系統化教育から会社の運営方法を深く理解し、組織戦略性で将来の展望が見えるようになった」と語る。
二〇〇二年十月、上海交通大学安泰経済與管理学院はEMBA教育の試行を始めた。過聚栄氏によれば、大陸の教育部や国務院学位管理部門から正式許可を得、当時MBA教育で比較的優れている三〇ヶ所の学校にEMBAを試験的に実施し、またEMBA指導委員会が成立した。
試行の三年後、EMBAが正式に
当時、上海交通大学を含む三〇ヶ所の大学を選びEMBA授業が始まった。二〇〇五年まで三年間の試行後、正式に成立した。しかし一部のEMBA大学ではEMBAの募集が順調にいかず、最終募集をやめたところもある。上海交通大学は名門ということと学校の経営状態も良かったため、
試行中は毎年ほぼ満員の三百名の学生が入校した。
中国の改革開放後、経済は発達したが、企業経営者やオーナーの多くがまともな経営学の教育を受けていなかった。未来に向けた、企業や機関のよりよい運営のためにEMBA知識は必要だ。こうして、上海交通大学のEMBAクラスは次第に成長し、注目されるようになった。「EMBAのEとはExecutive、すなわち以レベルの高いMBAという意味です。これはMBA教育過程で経験の積み重ねがあり、また社会的経済が一定の水準に達したからこそ生まれたものなのです。開始当時は、学生募集の年齢が低すぎたという問題もありました」と話す過聚栄氏。
EMBAはMBAより更に上、一般の学生とは違う。理論と実務が結びつくよう、申込者には八年の職歴が要求される。そのうち五年は上級管理職の経験が必要だ。このように、学校は学生の十分な工業や商業の管理経験を活かし、系統化教育を行うことで知識を補うことができる。
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春秋二季の申し込み制 合格者は三百名
現在、上海交大EMBAは、総合クラス、金融クラス、国際クラスに分けられる。国際クラスとは、海外の企業経験や英語力に対応し、英語での授業が可能なクラス。総合クラスとは、各種業界から学生が参加し、主に総合性をもったクラス。金融クラスとは、金融業や大会社の主管財務の責任者などを対象として募集するクラスである。他の学校と同じ春秋の二季制だ。論壇事務主管である龐顏顏氏の話では、秋季は一般の入学時期でもあり人数が多く、春季は少ないそうだ。しかし金融ショックの影響を受け、去年秋季の申し込み者数はやや少なかったが、二季の総数は三百名だった。他校は常に広告を出すが、上海交大はそうではない。「私はやはり口コミがよいと思います。教育課程が堅実なので、学生達が満足すれば皆に推薦するのも自然なことでしょう」
上海交大EMBA二年課程の学費は約三十三・八万元と安くはない。「本校の教育実績が認められ、学費は安くありませんが、毎年たくさんの申し込み者がいます。資料では、上海交大EMBAの申請者数は每年千人以上で、合格者は三百名。学校は宿舍を提供し、遠方からの学生には十分配慮しています」と過聚栄氏。
筆記と面接試験 厳しい入学基準
願書申請手続きは、まず「予審表」を提出する。審査合格後、学校は願書を郵送し、試験票の発行、試験の実施となる。筆記試験の内容は、経済、管理、数学、論理等にわたり、いわば総合性の試験で筆記試験時間は三時間だ。
面接試験では、主に試験官と会話し、そこで受験者の交流・語言表現能力、論理性等といった基本的状況を観察する。学校は、受験生五、六名を一組にして総合性の面接試験を行い、受験生に話題を与えて自由討論をさせる。討論の内容から、リーダーシップの有無を判断する。試験合格後、正式にEMBA学生となる。試験はかなり厳しい。
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常に実務討論、特色ある系統教育
系統教育を通し全体能力をアップさせることは、EMBA課程の主要目的だ。上海交大EMBAは三項目で構成される。即ち、会社のビジネスモデルを設計する、業績を伸ばす、そして会社の戦略設計が課程の主要内容となる。
多くの学生は皆、百戦錬磨で経験豊富な企業家だが、「如何にして成功したのか。成功した経験を纏めたか。またそれを高度に系統立てたか。などについては疑問です」と過聚栄氏は言う。「私たちは、五、六ヶ月の計画で、課程学習と同時にそれらの点についても考え、まとめ、最後に会社のビジネスモデルへとつなげます」。
秋季クラス課程では、学生五名で討論班をつくる。利益率のよい会社を選び、この会社について討論し、総括する。過聚栄氏は、「ビジネスモデルが完成した後、皆で検討し合い、業績をどのように伸ばすかを話し合います。そして会社の短所を探し出し、再度見直し、最終的に戦略設計ができます」。
外国企業について、またEMBAの教育方式を学生に理解させるため、学生にはアメリカ、カナダ等の国を視察させる。アメリカのボーイング社、米国の連邦準備銀行、グーグル、マイクロソフトなどの主要企業はすでに行った。EMBA名校にはシカゴ大学、ハーバード、スタンフォード、マサチューセッツ理工学院、ウォートンビジネススクール等がある。
全国各地からの学生 台湾からの学生は極めて優秀
開校以来、上海交大EMBAには台湾からの学生が百名あまりいる。その中には東森テレビの陳立元氏、怡盛集団董事長の黄平璋氏らがおり、彼らは台湾で上海交大EMBA同窓会をつくり、台湾と中国とのEMBAの学術交流を始めた。
「台湾学生の成績は優秀で、学生が授業で台資企業を討論の対象によく取り上げている」と過聚榮氏は語る。全生徒の一〇%が台湾学生で、この他日本、韓国、香港、カナダ、シンガポール等からの学生もいるが、やはり中国各省からの学生が主だ。
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