|
中国国家外為管理局資本項目管理局外債処の蔡秋生(ツァイ・チウション)処長は、中国の外貨準備高が二〇〇三年十二月以来初めて減少に転じたことを明らかにした。
中国人民銀行(中央銀行)のデータによると、九月末現在の外貨準備高は前年同期比三十二・九%増の一兆九千五十六億ドルだった。また、十月の貿易収支の黒字額は三百五十二億四千万ドル、十一月は四百億九千万ドルと過去最高を記録。外資の直接投資(FDI)は減少に転じたものの、実
質ベースで十月が約六十七億ドル、十一月が約五十三億ドルとなっていた。
一方で、蔡処長は現在の外貨準備高が一兆九千億ドルを下回っていることを明らかにしており、これらのデータから推定すると、直近二か月間で中国から八百億ドル以上の資金が流出したと考えられるという。
ここ数年「増加することはあっても減少することはない」という一種の「神話」として語られてきた外貨準備高が減少に転じたことについて、中国銀行世界金融市場部の袁躍東(ユエン・ユエドン)主管は「適度な減少は好ましい」とし、金融危機による影響を認めた上で、「最近の人民元の横ばいまたは値下り傾向が企業のドル保有を促した可能性」「中国企業の海外投資が加速した可能性」と二つの原因を挙げた。また、二〇〇九年については「貿易収支の黒字幅は縮小し、外貨準備高の増加速度は鈍るが、大幅な減少の可能性はないだろう」と楽観的な見通しを示している。 |