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現地の教育 .あこがれのEMBA
連続三年世界の八強に 中国ではトップを維持 復旦大学EMBA
文、撮影/白樺 訳/吉成久枝

復旦大学管理学院EMBAクラスの開講は二〇〇二年。台湾学生最多の中国重点大学EMBAクラスとして、台湾からの学生は二百三十名に達した。これほど多数の学生が復旦大学でEMBAを受講しているのは、当校の高い知名度のほか、開設された選修課に文学・歴史・哲学等著名人のサポートがあるからである。また、終身学習理念を強調しているこのクラスは、優秀な学生が大学に再び戻り学習を継続できるよう奨励している。

上海復旦大学EMBAクラス(以下、復旦大学EMBAと略称)は、毎年春秋二季の募集で二クラス各六十名、一年に二百四十名が入学している。EMBA課程の創立からこれまで、主な科目はすべて国家教委規定により実施され、十ある必修科目の他、共通科目の「外国語」と「政治」がある。
復旦大学EMBAは、世界的に管理教育ランク付けの権威であるイギリスの「フィナンシャルニュース」でベスト一〇〇に選ばれ、三年連続で世界の八強、中国トップを維持している。

層の厚い教師陣
多様な才能を発揮

復旦大学EMBA常務副主任徐建栄氏の話では、国家教育委員会規定の「外国語」と「政治」の二項目を修了してはじめて修士学位が取得できると言う。EMBAの特殊性で、「政治」は早くから「社会主義経済理論と実践」に代わった。他校では「マクロ経済学」とよぶ。この十二科目が復旦大学EMBAの核心である。


「しかし、復旦大学EMBAの主な特色は選修科目にあります。復旦は総合大学なので学科の種類は揃っており、また教師陣の層が厚いため、EMBA選修科目は他校より多くなっています。これで各自の特色を出せます。ダンスの試験のように、必修課は規定動作ですが、学生に才能があるかどうかはフリーを見なければわかりません。選修科目は、いわばフリーです」徐建栄氏はこう話す。

復旦大学EMBAの精神理念は『将師之才,致勝之道』(企業の高官を将軍のように育てる)、高級管理職とビジネスリーダーを育成し、中国企業の発展をリードすることにある。「復旦大学に来るEMBA受講者はみな、すでにベテランです。しかしEMBA卒業後は、その視野と戦略的思考能力が更に開かれるのです」
選択科目が学生に人気
復旦大学EMBAはカリキュラムと学習理念との結合を強調し、カリキュラム内容と教師陣で他校との違いを出している。「教師がEMBAの核心競争力です。復旦は教師陣の育成に最大精力を投入しています」強大な教師陣をもつ背景の下、当校の有名な「選択科目」が人気だ。そこで強調しているのは、復旦大学開設講座や論壇、そして企業訪問だ。

必修科目は工商専業だが、選択科目は復旦大学教師の実力や多数学科の特色が十分発揮されており、「復旦には文学、歴史、哲学分野での有名人がたくさんいます。それで多くの人文科学講座を開設しました。史学家の葛剣雄氏、顧曉明氏のように招聘した著名人はみなその領域では優れた学者で、学生たちは総合的な教養を吸収できます」徐建栄氏はこのように続ける。


「他校のEMBA卒業生でも、時には復旦大学で哲学クラスを受けます。高級管理職は、やはりこの方面の受講を必要としていますね。企業のリーダー、エリートは総合的教養が高くなければなりません。市場や会計学のみに頼ってはいけません。高い視野での全体思考が必要です」

やむを得ず台湾学生の人数を制限
復旦大学EMBA学生の平均年齡は三十九から四十歲、八割が企業の高級管理職で、二割は部門責任者、政府管理層だ。中国でEMBAに申し込めるのは、一般規定で大卒、職歴八
年、管理ポスト四年が必要。だが復旦大学規定は厳しい。十年の職歴と六年の管理職経験が必要。創立からこれまで、復旦大学EMBAの学生の平均職歴は十七年、管理ポスト経験は十二年である。

「復旦は、中国EMBA中でも台湾学生の募集が最多です」その主な要因として、大学の知名度がある。また当校は、国際化と国情に合わせる理念を追求しており、加えて教師陣の実力があることで多くの台湾学生から認められている。しかし学校としては、台湾学生の受け入れをやむを得ず制限して
いる。大学としては学生層を多元化させ、より広く各産業界と交流するため、毎年の台湾学生入学比率を一〇%に制限するほかない。多くても一五%を超えないようにしている。

学校に戻った後の
終身学習を奨励

復旦大学EMBA学位取得は、十二科目の必修のほか、選修六科目でそれぞれ二単位、合計三十六単位が必要。単位の取得後、三万字以上の論文を書く。論文は審査、及び試験官との答弁を経、その後に復旦大学EMBA学位を得られる。

「一般のEMBAとの違いは、終身学習の教育理念を作ったことです。終身学習はとても重要です。EMBA卒業生にはそれなりの配慮があります。彼らが再び学校に戻って受講しさえすれば、選修、必修にかかわらず、講義授業料として一律二千元を徴収しますが、毎月、四回の授業を受ければ、学校は五百元を返金することになっています」

なぜそうするのか?徐建栄氏の話はこうだ。「第一に、これで卒業生が絶えず母校に帰り終身学習を奨励できます。第二に、学生同士が母校と連絡を取ることになり、学校としてはその後の学生の事業進展状況が見られ、今後のEMBA教育向上のための參考とできます。これはかなりよい方法です。また、学生の現在の事業と終身学習での受講内容とを相互に影響させることができます」復旦大学EMBAの統計では、学生の七〇%が卒業後三年以内に昇進し、あるいはビジネスがよりアップしている。

現在、金融ショックで願書提出数は減少している。学生にとって事業チャンスは小さくなったが、このためにかえって積極的に受講するようになったかも
知れない。授業では金融ショックも工商管理科目に更に多くの案例を与えている。徐建栄氏は、今の時期の授業こそ学生の企業運営に大いに役立つと信じている。

連続三年世界の八強に 中国ではトップを維持
復旦大学EMBA
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