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おかしな感じがしますが、昨年末より株式上場についての問い合わせが増えています。どれも相当規模の外資系企業です。その社長さん方に「景気はこんなにひどく、株式市場もこんなに低迷しているのに、なぜ上場するのでしょう?」と伺いました。
この答えですが、どう頑張っても売り上げが伸びない今だからこそ、空いた時間を見ていろいろなこと、まずは株式上場に関わる繁雑なことをしておこうとおっしゃっています。これらの経営者の皆さんは上場に至るまでの法律的・会計的な細かなことに一、二年という長い時間がかかるのもかまいません。将来景気が好転し、受注が増え業績や利益が上がれば、営業回りと同時に中国で株式上場の申請もできるのです。
二〇〇三年のSARSの頃を思い出しました。飛行機にも乗れず、どうせどこにも行けないので、時間は十分ありました。それまでお客様とゆっくり話せなかった株のこと、財務のこと、税務のことなどを何時間も話すことができました。
このことを思い出し、私も思いました。人によっては、この景気を見て悪いことしか考えられません。このままでは悪いことを乗り越えることができないのではないでしょうか。一方でマイナス思考から脱却し、景気好転後のことを考えておく人もいます。株式相場全体が大きく上がる時期は個別の会社の業績が悪くても、その会社の株価はさほど下がらないように、相場全体が下がっている時期はどんなに業績がよくても個別の銘柄も相場下落の影響を免れることは難しいものです。株が上下するように、景気も上下します。今どんなに景気が悪くても将来はきっとよくなります。問題はそれを見通して準備ができるかどうかです。
結論から申し上げれば、考え方によって人生も変わり、新たな会社像を作り上げることもできるのです。
孔子の言葉に「賢を見てはひとしからんことを思い」という言葉があります。飛行機上で『昴』を見て勉強している方を見かける度にうれしくなるのですが、いつの間にか機内食の下敷きとなる惨状を見ることもあります。しかし、私は先ほどの経営者の皆さんに学んで見方を変えるようにしています。「『昴』は印刷もきれいだし、防水加工もしてあるし、機内食の下敷きになったとしても、これもお客様へのサービスだと思えばいいんじゃないか」と。
「思っているとそれが本当のことになる」と私は常に申しております。考え方を変えて、今の不景気だけを見ずに景気はきっとよくなると信じれば、好景気になった時の準備もできるはずです。足元の経済状況を解決するのはオバマさん、胡錦濤さん、麻生さんの問題です。我々小市民は不景気のことばかりを考えるのではなく、将来の景気好転を自分に言い聞かせ、努力するのが大切ではないかと思うのです。
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