昴月刊  
当期目次に戻る  
社長の話   財務-会計-法律の窓口   経済日報連載財務・法務コラム   每月ニュース フラッシュ   よい暮らし   総合生活情報
   
 
新映画紹介
ヒトラーを葬り去れ!トム・クルーズの夢は叶った!?
『ワルキューレ』
文/米瑞克 写真提供/20世紀フォックス 訳/駒田英

『ワルキューレ』は一九四四年のヒトラー暗殺事件を題材にした映画である。製作総指揮として関わり、この映画は史実だと語るトム・クルーズは、八か月に渡って関連資料を読み込んで、戦争で片眼と片腕を失ったシュタウフェンベルク大佐を演じた。クルーズが体に障害を持つ英雄を演じるのは『七月四日に生まれて』以来である。クルーズは『ユージュアル・サスペクツ』『X‐メン』シリーズのブライアン・シンガーに監督を依頼。『ユージュアル・サスペクツ』でシンガー監督とコンビを組んだクリストファー・マッカリーに脚本を依頼し、この題材に新たな命を与えた。

独眼片腕、流暢なドイツ語
そもそもシュタウフェンベルク大佐について知らなかったというトム・クルーズ自身だったが、資料を通し深く理解し、彼に強い尊敬の想いが生まれたという。当時、シュタウフェンベルク大佐は、ドイツの名を借りてユダヤ人を中心とした異民族を虐殺するヒトラーに反感を抱いていた。その後、彼は同志と共に打倒ヒトラーのレジスタンス組織を結成、殺戮を止めるにはヒトラーを暗殺するしかないとの結論から、緻密な暗殺計画を実行するのである。トム・クルーズは、ともすればドイツ人しか知らないこの歴史を、映画によって全世界の人々が知り、さらに、これからの世代の若者にも伝えたいと願っている。

劇中でトム・クルーズは流暢なドイツ語を話す。クルーズは「ドイツ語は少しも難しくなかったよ。でも眼帯をしながらの演技は慣れなかった。バランス感覚を失ってしまうし、なにより顔で感情を表現する事が難しかった」と語る。また、時に義眼をつけて演技をしなければならず、これにはさすがのクルーズも苦労したという。

また、片腕という設定での苦労も多かったようだ。服を着るシーンや爆弾をつくるシーンがあり、特撮はあるものの、撮影時には袖口の動きに細心の注意を払ったという。というのは、少しも腕を動かさないことでのみ、袖口に「リアリティー」が感じられるからだという。

このような役作りに加え、クルーズの外見とシュタウフェンベルク大佐が驚くほど瓜二つであることも、本作にひきこまれる理由のひとつだろう。

ベルリン
ベルリンをロケ地として撮影が始まった本作だが、出演者の怪我や撮影の不許可などあり、一度は撮影中止にまで追い込まれた。主演のトム・クルーズのプレッシャーも大きなものであっただろうが、ようやく完成し、感慨深いことだろう。

トム・クルーズは、実際、撮影期間は家族が恋しかったと明かす。夫人のケイティ・ホームズが娘を連れロケ地を訪れ、家族で公園を散歩し、プレッシャーを解消したという。

クルーズはナチスというナイーブな問題をテーマとすることに、ドイツ当地から反発がある事を予想していた。しかし意外にもドイツ人が非常に友好的であり、このことに感激したいと語る。目下、アメリカでの観客動員はすばらしく、クルーズの苦労は報われる形となった。

主演女優のカリス・ファン・ハウテンのすばらしい演技も忘れてはならない。美しいオランダ人女優は『ブラックブック』でナチス占領下のオランダで人生を翻弄されるユダヤ人歌手を演じた。体当たりの役であったが、ヨーロッパの映画賞で最優秀主演女優賞を獲得しただけでなく、また今回トム・クルーズとの共演のチャンスも手にした。カリス・ファン・ハウテンはクルーズと夫婦役で共演する事について、まるで夢を見ているようだ、と形容した。脚本のクリストファー・マッカリーはカリス・ファン・ハウテン演技を絶賛し、「セリフは少ないが、彼女が現れたとたん画面が華やかになる。非常にすばらしい女優だよ」と語る。

総合生活情報
ヒトラーを葬り去れ!トム・クルーズの夢は叶った!?
『ワルキューレ』
ベルリン美術館の旅(下)──文化篇
古典芸術と近代文化に触れる


 電子報  I  人才招募  I  聯絡我們