中国政府内で、世界最大の外貨準備の一部を使って原油を購入する構想が浮上している。中国の外貨準備は二兆ドル(約百九十六兆円)に迫るが、運用は米国債をはじめとするドル資産が中心。米政府が景気対策の財源として国債の大量発行を続ける中、米国債の価格下落リスクをにらみ運用を多様化する。中国は外貨準備の運用で対米協調を重視する考えだが、「脱米国債」の動きにつながる可能性は残る。
中国は二〇〇四年から原油の国家備蓄を始め、十年までに第一期分となる約一億バレルの備蓄を完了する計画。現在は財政資金で備蓄する原油を輸入しているが、政府関係者によると、外貨準備を活用した備蓄の拡大が検討項目に上がっている。原油を直接購入するのではなく、油田開発の費用に外貨準備を充てる案も浮上しているという。
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