レトロなバスが浅草で走っている!これは乗らなくちゃ!と思う。
正式に言えば、台東区循環バス「めぐりん」という観光・散策のために出来たバスである。平成13年に運行開始、最初は「北めぐりん」で始まり、三年後、「南めぐりん」、五年後、「東西めぐりん」を加え、現在は台東区周辺の観光に大変重要なサービスとして、存在している。循環バスで町をめぐり、心がはずむめぐりあいが生まれてほしいという発想で、呼びやすい名前として愛称公募により決定されたこのバスのデザインは、内外装ともにレトロ調で、下町らしさに溢れていて、子供からお年寄りまで大変に人気を呼んでいる。
「北めぐりん」は浅草駅を出発し、浅草駅、三ノ輪駅、鶯谷駅、入谷駅辺りを経由し、一周約8kmを45分で運行して いる。「南めぐりん」は上野駅を起点に、新御徒町駅、田原駅付近を経由し、一周約7kmを40分で運行する。最も遅く出来た 「東西めぐりん」は台東区役所から発車し、千駄木駅、浅草駅をめぐり、一周約75分で回る一番距離の長いコースである。
バスの料金は、大人、子供とも100円で、回数券も発行している、気が向いたら、ぶらりの旅が好きな方にとっては大変便利だろう。使用する車両は、ノンステップ低床式で、車いすの方も利用しやすい。また、停留所の間隔は、誰にも無理なく歩ける200~300mを目安に設置してある、その上、運行の間隔が15分のため、バスに乗ったり、降りたりしても、1日中、あちらこちらを回ることが可能である。台東区は、JRのほか、東京メトロ及び都営地下鉄や、東武鉄道など鉄道交通の利便性が高いけれど、この循環バス「めぐりん」に乗ることによって、台東区のもう一つの顔が見える楽しさが鉄道よりずっと面白いと思う。また、町の様々な名所を巡りたい人にとっては、この「めぐりん」は欠かせない交通手段とも言える。
台東区には歴史名所がたくさんある。今回は、その中にいくつか循環バス「めぐりん」に乗ったら、是否降りて訪ねてほしい名所を紹介する。
北めぐりん14番停留所
一葉記念館入口
めぐりんを降りてすぐ左に曲がり、150mほど歩くと樋口一葉記念館。美しい現代建築と一葉自筆原稿など豊富な資料には訪ねる価値がある。すぐ隣の甘味喫茶「奈津」で一服?もお勧め。その後、きめこみ人形の「一葉堂」をのぞいてみたら、そこに本格的な人形作り教室もあり、見ごたえのある作品が沢山並んでいる。
同停留所に、台東区立図書館もある。図書館の一階の学習センターに、池波正太郎記念文庫が設置されている。上野、浅草を故郷とし、江戸の下町を舞台にした「鬼平犯科帳」など、時代小説の傑作を多数発表した、池波正太郎の業績や作品の世界を広く伝えるため、池波家及び多くの方々の協力で、平成13年秋に開設したコーナー。作品に関するさまざまな資料を収蔵し、書斎の復元や著作、自筆原稿、絵画などの一部を常時展示してある。また、時代小説コーナーを設け、戦前の貴重本から現代の人気作品まで時代小説に関する資料をたくさん収集し、池波先生のファン、あるいは時代小説に興味のある方にとっては、とても楽しい見学になると思う。
東西めぐりん6番停留所
旧吉田屋酒店
旧吉田屋酒店は江戸時代からの老舗で、台東区指定の民俗有形文化財として保存公開されている。バスを降りると、和菓子所として有名な喜久月と岡野栄泉が目の前に。お洒落な喫茶ボッサの明るい店内にコーヒーの香りが漂う。風格ある銭湯ギャラリー・スカイザバスハウスは「柏湯」という地元の銭湯から生まれ変ったこの地区の新名所。バス停留所の名前になった吉田屋酒店の見学で記念スタンプを忘れずに押してね。
南めぐりん3番停留所
御徒町
御徒町は紹介する必要がないほど有名な街である。アメ横をはじめ、マツザカヤ、吉池、多慶屋など名スポットがよく知られている地区である。また、このバス停留所を降りたら、周辺にある台東区の誇るジュエリーの名店に寄る価値がある。宝石用のパッケージや加工用の道具などを専門に扱うところも多いので、ご用のある方なら、ぜひ訪ねてみては?
歴史や文化で溢れる台東区を、循環バスで回る名所は一杯!下町風俗資料館、横山大観記念館、きもの美術館、人力車資料館、エース世界のカバン館などなど。このワンコイン、便利な下町の旅に、「めぐりん」があなたを待っている。
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