この度の金融危機を救うのは、日本の麻生太郎ではなく、アメリカのオバマでも中国の胡錦濤でも、スーパーマンでもありません。「中国の農民」なのです!
信じられないことかもしれませんが、IMF(国際通貨基金)・国連・EU・世界銀行、さらには有名教授やノーベル賞受賞者に至るまで、異口同音に世界経済が金融危機から脱するには中国に頼らなくてはならないと言っています。では、世界が中国に頼るなら、中国は誰を頼りにするのでしょうか。アメリカ人はあてになりません。中国は自分たち、つまり10億人の農民に頼ることにしたのです。
家電購入補助や自動車購入補助などの政策で政府は補助金を出し、農民の消費を喚起し、中国経済を蘇らせようとしています。この論理でいけば、世界経済は中国に頼り、中国経済は農民に頼るのですから、世界経済を救うのは中国の農民であると私が言うのは正しいといえましょう。
中国の農民が世界経済を救うなんて、信じられませんか。しかしながら、多くの外国企業の方々は中国にいるからといって、中国のことをご存知ではないのです。周囲に多くの中国人の同僚や友人に囲まれているから中国のことが分かる、というのは誤りです。日本と違い中国は大き過ぎます。中国滞在中の時間をどう利用し中国に対する理解を深めるかという問題はすべての中国に拠点を置く日本企業の最大の関心事でしょう。
ある日本のお客様ですが、中国に工場を設け従来は海外向けの販売のみを行っていました。金融危機で海外からの受注が減り、中国国内向けに転換せざるを得なくなりました。国内ではどんどんモノが売れる現在、こんな遅くになって中国向け販売を始めたことに深く後悔され、反省していらっしゃいます。この遅れにより過去数年で数千万元の機会損失になったわけで、中国にいながら中国のことをまったくご存知でなかったのです。中国に対する認識が不十分であれば、せめて中国人の文化・習慣に最低限の理解がなければ、中国で利益をあげることはできません。
もし中国進出の外国企業がいまだに「山寨文化(コピー文化)」を知らず、中国の農民が世界経済の救世主であることも認識しなければ、人民元を稼ぐ大きなチャンスを失っているのではないかと思うのです。
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