|
マグロは、刺身や寿司などには欠かせない魚。非常に美味しいので、お寿司屋さんでは常に人気ランキングの上位に来るネタである。また、日本の大間マグロや三崎マグロのような国産マグロは外国産のマグロよりウン倍も美味しいと言われるため、日本のマグロは世界的に有名になっている。近年、中国や香港の食通がマグロに興味を持つことにより、日本で水揚げされたマグロは高値で外国の業者に買われ、アジア他国の日本料理店で人気のメニューになり、日本人だけの食材とは言えなくなった。マグロの美味しさを認めてもらえることは嬉しい!美味しいマグロが外国人に買われることは寂しい! なんともいえない複雑な心境。
マグロは学術的に紹介すると、サバ科マグロ属の魚類である。日本では、大間、三崎はマグロの代表である。体型から幾つかの種類に分けることが出来る。例えば、本マグロ、ビンナガマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ミナミマグロなどなど。これらのいろいろなマグロは、生息地、体長、体重などが違うだけでなく、味にもだいぶ差がある。種類によって、生食用やフライ用、カン詰め用で、旨みがさまざま。その中で、身の質が刺身に向く本マグロは日本人に愛される一つの理由にもなる。
マグロは日本人に愛されるのは江戸時代からといわれる。江戸時代は漁場から江戸まで距離があり、鮮度などの問題で最初に人気はなかったが、関東の醤油産地がマグロの醤油漬けにしたものを広め、一夜庶民の人気を得た。これが「づけ」と呼ばれるものの始まりだ。天保年間に江戸のスシ屋が生のマグロを握って出したところ一大ブームをまきおこした。当時、スシといえば「マグロの赤身」というイメージが生まれた。
現代、輸送技術、冷凍・冷蔵技術の飛躍的な発展に伴い、「づけ」にする必要がなくなり、いつでも、どこでも、新鮮な生のマグロが食べられる時代になった。また、食に対する好みが変り、昔油っこいと思われ、殆ど捨てられていた「大トロ」「中トロ」の部分は、今は高級のネタになるほど食通に愛されている。お寿司屋さんに行けば、メニューにマグロが載っていない店は勿論あり得ないし、トロが売り切れたら、お客さんの箸が動かなくなるほど店にとって、マグロの存在は大きい。(地元の地魚にこだわる寿司店なら、論外)
 |
マグロ料理の中、お刺身、寿司のネタ、づけは一般的、日常的に食べられるが、マグロのカマ焼き、目玉焼き、内臓の炒め物、酢の物のような珍味なら、やはり港町にいかないと、中々食べられないかもしれない。最近、マグロ料理の研究に力を入れる専門店が増えていると聞いた。理由は、最近の若者「日本人」があまり生ものを好まない!?という傾向があるらしい。長い歴史で日本人がマグロを愛しつつけてきたのに、ちょっとショックな現状ではないか!そういう社会現象で、マグロのカツレツ、マグロの南蛮漬け、マグロコロッケ、マグロハンバーグ、マグロシュウマイ、マグロカレー、マグロ角煮、色々なマグロ料理が出来た。まぁ、本来の日本料理とは離れているけれど、日本人はマグロが好きだという事は変わってないのは事実だろう。
体長は3メートル、重さ400キロにもなる。時には一匹数百万円の値がつく魚だが、現在、世界中でマグロブームが起きている最中、いつか、日本人の食卓からもマグロが消えてしまう可能性がある。そう考えると、ひと切れ、ひと切れのマグロを大切に味わって頂きたいと思っている。大トロしか食べないとか、刺身しか食べないとか、そんな贅沢な事を言わず、みんな美味しく頂こう。例え、ツナ缶でも馬鹿にしないでね、ツナ缶のツナも立派なマグロであるから。
|