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故郷の美景
不景気を飛ばす
名古屋のシャチホコで!
文/森沢薫

こ の頃、世界経済の低迷のせいか、景気がよくなる方法について、様々な話題が巷で漂う。名古屋は何故かよく話題に出てくる。その話題を聞くと、「徳川宗春」の名前が浮かんでくる。「徳川宗春」って、どんな人物だったのだろう?この方は尾張の殿様で変わり者だと知られて、尾張藩第七代藩主で、今でいう「自由人」、昔風に言えば「かぶき者」である。当時の徳川将軍「吉宗」とは正反対の政治を行い、質素倹約を重視して幕藩体制の立て直しを図ろうとした吉宗に対し、宗春は祭りや芸能を薦め、消費と経済の活性化を図る主義を持つ方である。色々なユニークなアイデアを自らアピールしたり、少々の事には目をつむり、庶民ができるだけのびのびと生活できるような政治を目指したりしたそのやり方は、現在の不景気な世の中にも何か通じるものがあるかもしれない。そのせいか、名古屋が最近になって、観光客にもさらに注目されてきたと思う。

名古屋と言えば、立派な名古屋城も話題に上がるに違いない。

1612年、徳川家康の子義直の居城として築城。戦災で焼けたが、1959年に、金のシャチホコをいただく5層の大天守閣と小天守閣を再建した。その大天守閣は重要文化財の障壁画、歴史資料を展示、3階から5階まで、実物大の金鯱模型、石曳き体験などの光や音を使って、「城内、城下の暮らし」をうまく演出するエリアがあり、ここで誰もが楽しみながら名古屋城と名古屋の歴史を学ぶことができる。

さらに、徳川家の歴史がメインのこの土地を訪ねたら、徳川園に行くのは絶対であろう。

徳川園は、池泉回遊式の日本庭園で、江戸時代の主だった大名庭園もこの様式である。清流が滝から渓谷を下り、海に見立てた池へと流れる様子は、日本の自然景観を代表するほど立派である。園内には、高低差の大きな地形をそのまま取り入れたため、自然で迫力のある樹木、岩が大名庭園の魅力でもある。季節により、新緑と紅葉、花菖蒲や牡丹の植物は1年中を通じて園内を盛り上げてくれる。昔の殿様も現代のサラリーマンも、みんな同じ風景を味わうことができる一角でもある。

また、どこの土地にいっても、下町という庶民的な街が存在する。名古屋の下町といえば、大須商店街と円頓寺商店街が有名である。

大須商店街は、江戸時代から「観音さん」と親しまれてきた大須観音の門前町で、電化製品、古着屋、雑貨店などの店が軒を連ね、下町のグルメも豊富で、若者から大人、子供、観光客で常に賑わっている。特に、毎月28日に縁日があり、数多くの屋台が繰り出している。大須商店街の観光目玉にもなっている。

円頓寺商店街は、名古屋市西区にあり、名古屋駅と名古屋城のほぼ中間に位置している。昔は繁華街で、信長が清洲から名古屋に移ってきたときに、ついてきた商人の町でもある。今は名古屋の下町の雰囲気が残っていて、街中に昔ながらの名古屋弁が聞こえてきそうな気がするほどである。夏の「円頓寺七夕まつり」ではアーケードは人が溢れている。また、近くには古い蔵や尾根神様の残る保存地区「四間道」がある。歴史に興味のある方なら、ちょっとしたタイムスリップを体験できる。


ところで最近の日本では動物園がとても人気で、休みの日に動物園へ遊びに行くのは一つのブームにもなっている。そこで、名古屋市東山動植物園を知らないと、時代に遅れてしまう気が...。

東山動植物園は千種区の東山元町にある。昭和12年にオープンし、東洋一の動物園と呼ばれた時代もあった。園内にはコアラやキンシコウをはじめ、約550種1600の動物たちがいる。世界のメダカを集めた「世界のメダカ館」、夜行性動物達の様子が分かる「自然動物館」、小動物とふれあえる「こども動物園」などがある。植物園には大温室を中心に、約7000種類の植物が楽しめる。人気のあるハーブガーデン、季節の花が咲き乱れる花畑、静けさの中で野鳥の声が聞こえる日本庭園など見所がいっぱい。おまけに園内には遊園地もある。一度訪ねたら、三度楽しめることにもなる。ちなみに現在の一番人気はやはり「コアラ」である。

東山動植物園に隣接する「東山スカイタワー」は日本の夜景100選に選ばれている夜景スポットとして有名である。もしもこの辺を訪ねたら、一度寄ってみてはいかがでしょう?

名古屋の言葉を聞いたら、名古屋の味噌煮込みうどんや、名古屋城しか思いつかないかもしれないけれど、こうしてみると、歴史があり、人情があり、自然があり、勿論おいしい物もたくさんある! 近いうちに、名古屋へ旅に出ませんか?「いっぺん名古屋へきてちょー!」って、名古屋弁が聞こえてきました!
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不景気を飛ばす
名古屋のシャチホコで!



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