中国工商総局は6月5日、「中長期商標戦略実施意見」を打ち出した。中国企業の海外での商標権保護に向け、苦情受け付けと支援を行う体制を構築する。
中国は今後、商標の国際登録に関する知識を大規模に宣伝し、普及させていく構えだ。国際貿易の中で自社商標を使うことを企業に促し、商標の国際登録を積極的に進め、中国商標の商品が輸出に占める割合を高める。工商総局の付双建・副局長は、「今回の措置のねらいは、企業の海外進出戦略を誘導・奨励し、対外開放レベルを高めて国際競争に積極的に参加することを支援することにある」と語る。
工商総局は意見書の中で、中国商標の登録・運用・保護・管理のレベルを2020年までに先進国並みにするという目標を打ち出した。中国の国際商標登録数は今後、自社商標を持つ商品やサービスの輸出が対外貿易全体に占める割合は大きく高まることになる。中国企業にとって商標は、市場競争への参加と海外戦略の展開に対する力強い支えとなる。
中国の輸出製品は現在、他国のブランド名で生産されている。自社ブランドを持っている輸出企業は20%に満たない。ブランドの付加価値が低いため、中国の輸出製品の平均利潤率は長くにわたって低レベルの状態にあっ
た。
最近、国内の著名商標が海外で勝手に登録されるケースがたびたび発覚している。工商総局はこれについて、中国企業の海外での商標権保護や苦情受け付け、問題解決支援にあたる体制の構築が検討されていることを明らかにした。海外での商標トラブルに遭った企業に対しては、現地の法律と国際的なルールを活用して、勝手な商標登録や商標権侵害行為に対処するよう呼びかける。この体制の構築にあたっては、中国の各級政府と関連部門の能力を発揮させ、商標仲介組織や産業協会の長所をいかし、多国間・双方間の商標分野での協力体制や商標主管部門の話し合いなどの形式を通じて、トラブル時の情報連絡や苦情受け付けなどの効果的な対応が可能となるようにする。海外での商標権保護や苦情、支援に向けたルートを作り、中国企業の海外での合法的な商標権益を保護する。 |