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宋 代の養生学者陳直は、著書《寿親養老新書》で人生の楽しみを「人生十楽」とし、読書、談話、休息、日光浴、軽い一杯、耕作、音楽、書画、散歩、活動の「十楽」を挙げている。さて、現代社会に生きる私たち多忙人にとって、生活にどれほどの「楽」があるのだろう。
「十楽会苑」美食の「楽」を追求
美食は人生の楽しみの一つである。これを否定する人は少なく、上海浦東「十楽芸術人文会苑」にある淮揚料理の店「暁山青」でも、その手の込んだ料理で美食家たちを存分にもてなしてくれる。ヘルシーライフの理念を掲げる「十楽会苑」の施設すべてに気配りが行き届いており、「薄薄酒」という名のバー、「九思」という人文芸術空間、身も心もリラックスできる「非非想」SPAなどがある。「十楽会苑」での一日には、人生の「楽」がたくさん詰まっている。
「暁山青」の名は、蘇軾の詩《行香子》から取っている。ここは淮揚料理を基とする中華滋養料理店で、新鮮な健康食材を厳選し、減油、低脂肪、低糖、化学調味料・着色料不使用の軽食と有機料理を組み合わせた淮揚料理を提供している。見た目の美しさや切り方に工夫がこらされた料理の他、「暁山青」の建築芸術と室内インテリアは、人々から特に絶賛をあびている。
中国文化の悠然とした姿
「十楽会苑」は、日本の著名建築家、磯崎新の設計で、シンプルなラインによる方形の構図や鳥籠と水のある景色とを組み合わせ、中国式庭園邸宅のイメージで造られている。青色の木紋石と、その周りに植えられた翠竹がみごとに映え、簡素で自然、静かだが重厚な雰囲気だ。室内は、台湾のデザイナーが手がけたマルチ使用の設計で、現代感あふれる線の動きが、中国琴、将棋、書道、中国画といった中国文化を表している。
店内はすべてが個室で、部屋の大小を調節できる設計でプライバシーが十分に守られる中、3つの個室では窓外に植えられた緑竹を鑑賞し、優雅な食事ムードを満喫できるようになっている。豪華装飾ではないが、ほど良い簡素さで設計された内部の各所に個性が光り、デザインの主題につながっている。トイレの壁には18万枚のタイルを使用し、広々とした自然風景が描かれた「長江万頃円図」のモザイク画が観る人をうならせる。
時間をかけたユニークな料理
「暁山青」のチーフコック馮義祥の作品は、四季折々の食材を組み合わせた、2種の素材による精美な淮揚料理だ。広東料理の薄味とマッチさせ、多種類の料理で客を迎える。中国江南の小皿料理、蘇州や広東の点心と滋養とろみスープ、また創作料理はユニークで、かなり時間をかけて作る料理もあるので事前に予約を取った方がよい。最も人気なメニューは、「淮揚肴肉」(水晶肴肉)、「金藕裹宝」(蓮根の前菜)、「東坡一品盅」、「暁山青松茸湯」(松茸スープ)、「富貴五丁包」(五目饅頭)等。
その中でも、あわび、なまこ、干し貝柱、ハム、すっぽん、手羽、椎茸、豚足等の宮廷滋養レシピから作られた「東坡一品盅」は、現代栄養学を考え、2時間かけて蒸すことで食材中の栄養成分を完全に保った。スープは澄み、うまみが保たれたこくのある口当たりだ。「淮揚肴肉」(水晶肴肉)は、豚足を塩漬けした後スープに入れ、調味料を加え煮た後に取り出し、冷まして切る。これは典型的な淮揚料理で、肉質は柔らかく、皮のゼラチンはきれいに透き通り、光沢があって水晶のようだ。見た目もきれいで、美味しい。身体によいコラーゲンも含まれているこの料理は、一見簡単そうだが、実は想像を超える料理法なのだ。
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季節により趣向を変えた、上品な宴
華やかな「金藕裹宝」は冷菜で、オレンジ色の蓮根の花びらはジュースで味つけをした。花心は甘い竜眼の果肉で、食欲をそそる甘くさわやかな味である。ほかに創作淮揚料理の「蟹粉獅子頭」(蟹入り肉だんご)は、コック手作りの、弾力あるひき肉で作られた肉団子を土鍋に入れ、弱火で煮る。中に混ぜられたサトイモや蟹の香りが口いっぱいに広がる。
いつもの料理のほか、「暁山青」は季節に合わせて特別な催し物を開く。牡丹が咲く4、5月には「十楽会苑」で、牡丹の創作絵画と模写絵芸術品の鑑賞、崑曲の披露、牡丹芸術、牡丹をとり入れたコース料理の提供など、牡丹に関連した催しを開いている。
牡丹料理の前菜は中国江南地方の冷菜で、青は肝臓に良く、赤は心臓の強化、黄は消化器系に効き、白は肺を潤し、黒は腎臓補強機能と、それぞれ滋養効果のある「五色養五臟」で造られた5色の牡丹が美しい。メニュー中の「牡丹海參羹」(ナマコと牡丹のとろみスープ)には新鮮な牡丹の花が入り、シーフードや乾燥豆腐と煮る。「燕語双蝦」は、エビで作られた一対の仲睦まじい燕が、春の雰囲気を漂わせる特別な趣がある。その他、桂魚の切り身で牡丹の花を作った「牡丹桂魚片」、「酒香東坡肉」(豚の角煮)、「紅花汁刺參配百霊菇南瓜」(マナマコ、百霊茸、かぼちゃのサフランソース)、「火茸酥餅」(ハムと肉デンブの菓子)、「棗香核桃酪」(ナツメとクルミの菓子)、「牡丹酥」(牡丹の形の菓子)等もある。
「暁山青」は人々が感嘆するような食事環境を創造し、また健康的な淮揚料理にこだわっている。こんな店で美食を堪能し、創作料理の上品な宴を体験できる他に、どんな人生の楽しみがあろうか?
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