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暑 い時に熱い物を食べたくなることがある。特に真夏に汗をかきながら食べるカレーはとても美味しい。また、時間のない時、お祭りの時やホームパーティーの時、そしてバーベキューの時だってカレーが欠かせない。日本人はカレーが好きだ。子供も大人もカレーが好きだ。
日本人がカレーと出会ったのは江戸時代末期、ベリーの黒船来航後に日本が開国し、尊皇攘夷運動が盛んになって混乱した時代だと言われる。カレーについて最も古い記録を残しているのは福沢諭吉で、アメリカで購入した辞典を元に、 1860 年に華英通語という辞書を出版した。その辞書の中で、「CURRY」に「コルリ」という発音が記録されている。また、実際にカレーを見た最も古い記録として、1863年幕府遣欧使節の一人の日記の中に書かれている。しかし、日本人で初めてカレーを食べたという人物は、1871年、国費留学生山川健次郎という人だと記録されている。その後、色々なルートを経てカレーは日本で普及した。
明治時代後半になると、カレーは洋食店に置かれるようになり、また比較的裕福な家庭でも作られるようになった。一般庶民の家庭でも作られるようになったのは日露戦争がきっかけだと言われる。それは戦争を行うためには兵士に食べさせる食料が必要だが、日持ちがする食材で一度に大量に簡単に調理できるものを考えるとカレーであったからだ。当時、陸海軍ともにカレーを軍用食品にしていたのが、現在の海上自衛隊にも引き継がれており、毎週金曜日が「カレーの日」になっているそうだ。
カレーを一言で表すと便利な料理となるが、カレーの種類や味、作り方は世界各国で異なり、また同じ日本でも家庭によって味も具も違う。本当に奥深い料理の一つだと思う。簡単に世界のカレーを分類すると、インドカレー、タイカレー、欧州カレー、日本カレーなど多数あり、また、スパイスやハーブで分類したら、数え切れないほどの種類になるだろう。しかし、日本人が「カレーを食べたい」と思う時、やはり日本のカレーを思い浮かべるだろう。ジャガイモがゴロゴロ入って、人参、肉、溶けかけている玉ねぎ、そして辛さは中くらいが丁度よい。こんなカレーを熱々の白いご飯の上にかけたら、何杯でもいけそうである。
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ひと時、タイカレーが日本中で流行り、あの独特な風味のタイカレーを食べるために若者が長蛇の列を作っていた。海鮮がメインの具で、甘辛酸っぱいスープと南国のスパイスがカレー好きの心を奪い、しばらくタイカレー旋風が日本で渦巻いた。また、カレー大国インドのカレーの味も負けてはいない。20種類~30種類以上のスパイスを合わせた、香り豊かなカレーとアツアツ、モチモチに焼いたナンはインドカレーとのハーモニーが絶妙である。
さらに2000年に入り、札幌のスープカレーが全国的に大ヒットした。そのスープカレーは1970年頃に初めて作られたと言われ、長年にいたってもあまり注目されなかったが、1990年頃から札幌を中心に、北海道をアピールしようと、このスープカレーを積極的に全国に発展させた。スープカレーは一般のカレーと違い小麦粉を使わないため、とろみがなく、スパイスとだしを重視した味付けが特徴で、サッパリとしているのにこくがあって、そこが人気の秘訣になった。また、このスープカレーが話題を呼んだきっかけで、カレー産業が様々な工夫をして、新製品をどんどん世に出し、ついには2001年、「横浜カレーミュージアム」というカレーのテーマパークまで出来てしまった。
しかしいくらカレーの種類が多いといっても、カレーを食べたいと思った時、頭に浮かんでくるカレーは何かと何人かに聞いたところ、やはり「お母さんが作ったカレー」が一番食べたいという返事だった。きっとみんなそうなのだろう。家庭で作るカレーは、その家庭の習慣によって違い、適当の大きさに切った肉と野菜を煮込んで最後に隠し味を入れれば、それぞれの家庭の好みのカレー味になる。いくらレトルト食品が美味しく作られている現代社会でも「お母さんのカレー」に勝るカレーはないと思う。しかし、この我が家のカレーには、一番怖い落とし穴がある。それは「食べ過ぎ」だ。お替り自由だから、結局カレーかご飯のどちらかがなくなるまで、ついつい食べてしまうことも。皆様も食べ過ぎにはご注意を!
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