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ハリウッドの有名CGアニメーション制作会社「ブルースカイ・スタジオ」によって制作されている『アイス・エイジ』シリーズ。抱腹絶倒の当シリーズは2002年に第一作が公開されるいなや大ヒット。前二作の興行収入合計は、全世界で2億万ドル(約190億円)以上というから驚きだ。
動物の声でよりリアルさを追求
さて、その「ブルースカイ・スタジオ」が今年自信をもって送りだした新作が、本作『アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの』3 D版である。よりリアルな動きを表現するため、模型部門の精鋭を集め、氷の世界とは大きく異なる地底世界の風景を創り出した。また各キャラクターの特徴については、筋肉組織から、表情、顔、目、眉毛、顎に渡るまで全て骨組から作成し、よりリアル感を高めた。製作者の一人、ジョン・C・ドンキンは言う。「我々が3 Dの技術を使ったのは、『木の枝がまるで目に突き刺さってくるみたい』とか、そんなモノが作りたかったからではないんだ。見る人たちに、この映画と各キャラクターをより身近に感じてもらいたい、という理由からなんだ。」
「会話」をするメインキャラクター以外の「脇役」の動物たちの音響効果について、スタッフはアメリカ、アジア、アフリカを飛び周り、さまざまな動物の声を録音し、よりリアルな音づくりを目指した。例えば恐竜の叫び声は、タイとアフリカで録音した交尾中のゾウの低い叫び声であり、草食恐竜の声はラクダの咳払い、翼竜のガアガアというしわがれ声は、なんとブタの叫び声である。このように、ひとつひとつの音響効果がこだわって作られているのである。
魅力的なキャラクターたち
そもそもは脇役の一人でしかなかったリスのスクラットだが、第一作で思わぬ人気を集めたため、制作側は出演シーンを増やすことを決めた。本作では、従来通りドングリだけを追い求めていた彼が、小悪魔的な魅惑をもつメス、スクラティーと出会う。そして、最初はドングリをめぐって争い戦いを繰り広げた「二人」の間に、次第にロマンスが生まれるのだ。取っ組み合いをしていた彼らが、名曲『You’ll Never Find Another Love Like Mine』が掛かったとたん、ロマンティックなムードとなるシーンでは、思わず吹き出さずにはいられない。
一方で、困難の環境のもと、マンモスのマニーとエリーの愛の結晶がついに誕生する。こうなると、お調子者のナマケモノのシドは「母親」になってみたくて仕方がない。そして、たまたま3つの恐竜の卵を拾ったシドは、この卵をなんとかして孵そうとする。まさかまさか、卵は本当に孵化し、かわいい3匹の赤ちゃんティラノサウルスが生まれたのだった。念願の親になっても、シドはエサさえもうまくあげられず失敗ばかり。そんなある日、シドは卵を失った恐竜ママと出くわしたから、さあ大変。シドに最大の危機が迫る。
またマニーは、ひょんなことから変わり者のイタチ、隻眼の冒険家バックと出会う。失った目を取り戻すため、千里の旅に出た彼はついに宿敵である超大恐竜のルディーを見つけ出し、生死を掛けた戦いに挑むのだった。一方、マニーの親友であるサーベルタイガーのディエゴは、群れの生活を始めてから、野生の強さをすっかり失ってしまったと感じていた。そして群れから離れ、自分探しの旅に出ることを決めたのだった。
声の出演もスターが勢ぞろい
声の出演を務める役者陣も一流だ。マンモスのマニー役は、TVシリーズの名作コメディ『Hey! レイモンド』で主役を務めたレイ・ロマノ、エリー役は歌手のクィーン・ラティファだ。彼らは声による表現で、マニーとエリーの親としてのスタンスの違いをうまく表している。ラティファは笑いながら「マニーったらすごく敏感で、子育て全てが四角四面なのよね。その点、エリーはしっかりもので、お母さんらしいわ。」と語り、ロマノも「うん、そうなんだ。マニーは筋肉だけ発達してオツムが弱い。それに比べて、エリーはなかなか賢いんだよね。」と付け加えた。
一方で、三作続けディエゴを演じるコメディアンのデニス・リアリーは、あまりアフレコが得意ではないようで、多忙の中アフレコをこなすと、すぐさま人気ドラマ『レスキュー・ミー』の撮影に戻っていったという。
世界各国で公開されているこの作品だが、中国語吹き替え版もスターのそろい踏みだ。シド役を再び唐從聖が務めるほか、マンモスのマニー役を名司会者の趙樹海、エリー役を林美秀、心優しきサーベルタイガーをベテラン俳優の乾徳門が務める。このほか、本作から新たに加わったイタチのバック役を、人気若手俳優の阮経天(イーサン・ルァン)が務める。阮経天は、初のチャレンジとなるアテレコについて「声だけだから、実際の演技ほど難しくないと思いがちだけど、これが本当に大変なんだ。最初から最後まで全身全霊で演じたよ」と笑いながら語った。
( 訳/駒田英 )
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